インタビュー
口腔外科/ Oral surgery
歯科と医科の
垣根を越えて、
患者さまに向き合える
医師になる。

Shinichi
Taniguchi
愛知学院大学卒
2006年入職【歯科臨床研修(2006-2007)】
歯科・口腔外科/歯科口腔外科部長

当院で歯科臨床研修を終え、その後は3院を渡りながら歯科医師として勤務。
2021年に当院に再入職し、「やっぱりここは本気で相談できる仲間ばかりなのが良い」と語る。※インタビューは2022年1月時点のものです

症例の数、幅広さに
生きた知識を得る

大学卒業後、歯科医が研修先として進める道はいくつもありますが、私が選んだのは救急に強い名古屋掖済会病院でした。理由は明快で、様々な科の医師仲間を作りたかったことと、重症症例の数・幅広さです。実際、研修医時代はものすごく忙しかったですが、当院の歯科臨床研修医は1年に1人だけですから、口腔系の救急時にファーストコールで呼んでもらえることは非常に貴重な経験でした。子どもから成人、ご高齢まで、様々な外傷を目の当たりにしながら、「すぐに手術する」という場面ではその的確な判断と技術を上級医の隣でじっくり学び取ることができました。特に当院では口腔歯科のみならず、救急科と麻酔科も歯科臨床研修医のローテート先となっています。この2年間で得た濃厚すぎるほどの学びは、その後他院で勤務した際のあらゆる場面で役立てることができました。

症例の数、幅広さに活きた知識を得る

診療科の垣根を越えた
医師仲間は
大きな財産

当院では医師同士が廊下で声をかけあったり、医局内で相談しあう場面をよく見かけます。学生時代に見学に来たときも活気のある病院だと感じていましたが、その印象は15年以上経った今も変わりません。同じ診療科であるか否かに関わらず、医師同士のコミュニケーションは活発です。救急外来から緊急性の高い患者さまを引き継いだり、形成外科と連携して患部組織の再建を行う場面もあります。研修医時代、医科の同期や指導医と共に治療にあたった経験が、診療科の垣根を超えて連携しながら患者さまと向き合う力になりました。「同じ志を持つ仲間」と呼べるほど信頼できるつながりは、簡単に作れるものではありません。当院で得られたつながりは、これから先も大切にしていきたいと感じます。

診療科の垣根を越えた医師仲間は大きな財産

経験の積み重ねが
最善の医療に
つながる

学生時代は、国家試験に合格し医師になることがゴールだと考えていました。実際は医師になってからも、毎日が学びの連続です。医師として患者さまと向き合うたびに、「知識のない医者は罪」という言葉を思い出します。どんな症状を抱えているかは患者さまによって千差万別。日々知識をアップデートしなければ対応できなくなってしまいます。一瞬の判断ミスで症状が深刻になることもあれば、最善の治療を施しても機能回復に時間がかかることもあります。医師に知識がないがために、患者さまが命を落としてしまうことも十分あり得るのです。無事に回復した患者さまが元気に食事されている光景を見ると、心からほっとします。蓄積した知識や経験と、頼れる医師仲間とのつながりがあるからこそ、患者さまに最善の医療を提供できるのだと、日々実感しています。

経験の積み重ねが最善の医療につながる
谷口 真一