インタビュー
消化器内科/ Gastroenterology
研修医に広く開かれた
選択肢と挑戦の場が、
本物の自信を作り出す。

Yuya
Kisoi
京都府立医科大学卒
2017年入職【初期臨床研修(2017-2018)】
消化器内科/消化器内科医

上級医の面倒見の良さは病院見学時から感じていた、と竸先生。科ごとの垣根が低く連携を取りやすい居心地の良さに、初期臨床研修修了後も当院に残ることを決めた。※インタビューは2022年1月時点のものです

当院全体にある、
実践ありきの
育成風土

救急外来に強く、医師から研修医に向けての指導体制が整っていることから当院を研修先に選びました。実際に当院で初期臨床研修期間を過ごし、良い環境だったと感じたことは主に2つあります。1つは、当院には全ての科が揃っており、全ての科をローテートできるということ。私は大学卒業の時点ではまだ専攻を絞っていませんでした。自分の進む道を全ての科を経験し比較した上で決定できたのは大きな魅力でしたね。2つめは1年目から多くの手技を経験できるということ。手術後の縫合や、消化器内科であれば麻酔を投与した患者さまへの胃カメラ挿入など、日々何かしらの機会があります。また、自ら「この処置について実践したい」と申し出れば挑戦させてもらえる風土があります。ぜひ積極的に発信してもらえたら嬉しいです。

当院全体にある、実践ありきの育成風土

救急現場における
医師のあり方を学ぶ

当院で後期研修医となると、当直リーダーの役割を任されます。その場面に備え、研修医は2年目からチームの仕切り方を学びます。一刻を争う状況下で、リーダーは採血担当・呼吸管理担当・家族への確認担当などスタッフに指示を出し、治療方針も自分で決めなければなりません。緊急事態がつきものである医療現場において、大切なのは「焦る場面でこそ冷静な視点を持つ」ということ。上級医の先生からくり返し言われた言葉です。技術や知識面だけではなく、現場での医師としてのあり方にも細やかなフィードバックがありました。「医師の焦りは最悪の事態も招きかねない。だからこそ冷静に」という意識は、何度も緊急事態をくぐり抜けたおかげで身体に刷り込まれています。

救急現場における医師のあり方を学ぶ

忙しくも刺激的な
実践の日々が
成長の鍵

現在、私は消化器内科が専門ですが、救急内科当直時においてはすべての内科疾患について治療方針を決め、各科に引き継いでいます。心不全や心筋梗塞といった循環器疾患や脳梗塞等の神経疾患など、専門外の内科疾患であっても、一通りの初期対応ができるようになりました。自分の専攻に限らず、より多くの人の命を救えるというのは医師冥利につきますね。これも研修医時代に各科をローテートし、当直で多くの症例を経験したおかげです。当時は症例数の数に比例して日々触れる情報量も膨大でしたが、その環境が「もっと学びたい、経験したい」という知識欲を刺激したのだと思います。良いモチベーションのもと初期臨床研修期間を過ごせたことは私の大きな財産です。

忙しくも刺激的な実践の日々が成長の鍵
競 裕也